中退と帰郷
大学は留年し5年生となり、ほとんど通わないまま中退することになります。
理由は、祖母の介護のため、としましたが私自身もう限界でした。
12月のことです。
この頃の記憶もあまりなくて周りの反応も定かではありませんが、中退を決めたあたりにS先生が、私が理解できずに困っていた講義の、翻訳のコピーを送ってくださって、ものすごく申し訳なく思ったことを覚えています。
たくさんの人たちが支えてくれて、協力してくれていたのに私は全てを無駄にしてしまったのだなと感じていました。
大学や夢を諦めきれない気持ちと、何もかも投げ捨ててしまいたいという気持ちがないまぜになって、苦しかったです。
地元には姉と一緒に帰りました。
祖母は、ガンがみつかり、母は働いているため誰かが介護する必要があったことは本当で、ここからは祖母の介護の日々が始まります。
それもつらい日々でした。
しかし、実家で暮らす毎日は、今まで負け続けていたうつ病に、反撃する機会をもたらします。
余談ですが、昨年の冬に倉庫で発見したショートブーツがほぼ新品で、誰のものか母に尋ねたところ、私が帰郷する際に履いてきたものだったらしく、覚えていないことに自分で驚きました。