今思えば地獄
本格的にうつ病になってから、大学は一年休学しました。
休学のことを家族には言えず、毎日が罪悪感でいっぱいでした。
ちなみに私は三姉妹の真ん中で親は母しかいません。
当時のことはあまり記憶がないのですが、近所のメンタルクリニックには、救急車で運ばれて以来行っていないです。休学中、他の病院に通っていたのかどうかさえ、覚えていません。
余談ですが、ODをして救急病棟に入院した際に、件の近所のクリニックの先生らしき人が駆けつけてくれたと思うのですが、何回か通ったクリニックなのに先生の顔がわからなくて、あのおじさん誰だろう、と思っていました。
なぜこんなにも記憶がないのかというと、私は薬の影響だと思っています。
高校生の時に処方されていた薬は、軽い安定剤と過敏性腸症候群用の薬だけで、強い薬を飲んだのが大学生になってからで、効き目が強かったのかなあと考えています。
実際、夜中に眠剤で幻覚を見たり大声で歌ったりしていました。
隣人の方々には申し訳なかったですね。
休学中は毎日部屋にいたような気がします。
たまにコンビニへ行き、大量に買っては過食嘔吐をしていました。
その記憶しか、今の私にはありません。
その後、大学の先生にスクールカウンセラーの先生を紹介してもらいます。
S先生、大変お世話になった、とても優しい先生です。
その話はまた後日。
この時点では、完全にうつ病の呪いにかけられて、状態異常になっています。
対抗する武器も、回復薬も持っていない、地獄ですね。
プライドというもの
多分、田舎あるあるだと思うのですが、学校生活で目立つ子って嫌われたり、ハブられたりしませんでしたか?
成績が良くても、謙遜は当たり前。見た目の良い子は、いじめられる。自己主張の激しい子は、陰口を言われる。周りと違う趣味を持っていると、距離を置かれる。
それは小学校から高校まで、常識でした。
個性というものは殺さなければならないものでした。
自分にプライドを持つということは恥だったんです。
もしかしたら、そう思っていたのは私だけで、単なる自意識過剰だったのかもしれません。
でも、私はそう信じて高校まで生きてきてしまったので、プライドがとても低い状態で上京しました。
大学に入って驚きました。
みんな、自分の個性を公にし、それをプライドとして当たり前に、自分に自信を持っているのです。
カルチャーショックです。
個性って、大事なものなのか、と。
プライドって高くていいんだ、と。
大学の出席が厳しいことより、お金持ちかどうかより、一番つらかったのが、自分にプライドを持てないことでした。
きっと、全員が全員自信満々だったわけではないと思うのです。
私みたいな人間も少なからずいたでしょう。
でも私はとても孤独だった。
最近気がつきました、プライドのない人間は、周りを傷つけたり不快にさせたりするのだと。
プライドというものは、高すぎてもよくないと思うのですが、無くてはならないものです。
うつ病を患っている人たちは、きっと自分に自信が持てないでいると思います。
自信の回復が体調の回復にもなるのです。
自分のプライドというスキルをゲットして、うつ病と戦いましょう!
きっかけ
うつ病になったきっかけ、というものはあまり覚えていません。
高校生の時にはすでに心療内科に通っていましたが、多分まだ本格的なうつ病ではなかったのだと思います。
本格的にダメになったのは、大学生の時。
東北の田舎から上京して、私立の大学にはいりました。
初めての電車通学、満員電車、一人暮らし、大勢の人間の目、全てが怖かった。
特に大学は出席に厳しくて、朝が弱くサボり癖のある私にはとてもつらかった。
さらには、なにを間違えたのか、お嬢様大学に入学してしまったため、周りはキラキラしたお金持ちの綺麗な女の子ばかり。
何万円もするトレンチコートを、毎日違うものを身に付け、何十万円もするブランドのバッグを、日によって使い分けて。
私はというと、数千円のスプリングコートが一枚きり、入学祝いでなんとか買ってもらったヴィトンのバッグをボロボロになるまで使い込んで。
惨めだった。
ファッションセンスもなかったため、気に入っているショートパンツばかり履いていたら、
「いつもそれだよね、布無いの?笑」と嘲笑われたこともあります。
当たり前に友達も少なかった。
ペアになって行う講義は、一緒になってくれる子なんていなかった。
当然のように大学に行かなくなりました。
幸運だったのは、あからさまないじめを受けなかったことだけです。
中学生の時から続いていたリストカットは日増しにひどくなりました。
私は、近所のメンタルクリニックに通うようになりました。
初診の時に「警察のお世話になったことある?」と聞かれたのを今でも覚えています。
どういう意味だったのかはわかりません。
一人暮らしの学生マンションに引きこもる毎日が続きました。
そんな自分をなんとかしたくて、居酒屋でバイトを始めました。
それがいけなかった。
大学にまともに通えない人間が、アルバイトなんてできるわけがなかったんです。
大学にもバイトにも行きたくなくて、ある日、ODをしました。
以前から軽いODは何度か繰り返していて、
同じく上京してきた小学校からの友人はきっと心配していたのでしょう、毎日連絡をくれていました。
その日も連絡をくれたので救急車を呼んでもらいました。
私の本格的なうつ病との戦いが始まりました。
ここ数日。
ここのところ、夜は眠れず、死にたくて泣いてばかりいます。
就職活動はうまくいかず、恋人とも別れの危機、体重も増えるばかりです。
主治医が以前「辛くなったら病院に電話してもいいよ」と仰っていたのでかけてみたんです。
すると、管理人さん?のような方の訛った(田舎住みなので)話し方で、何を言っているかもわからず、泣きながら「もういいです」と切ってしまいました。
「精神科につないでください」と言ったのですが、多分もっと別な言い方がよかったのでしょう、、、
次の診察で主治医に聞いてみたいと思います。
昨日は結局、
いつものお薬の、リフレックス3錠、エビリファイ1錠、エバミール1錠を飲み、
所謂、プチODなのかもしれませんが、朝も普通に目覚めて逆に活発になれた気がします。不思議です。
うつ病を倒すには、お薬は必須アイテムですが、用法用量は守りましょう。
今の私
現在の病気の状態は寛解状態にあるみたいです。
お薬さえきちんと飲んでいれば、日常生活が送れる、という感じです。
でも最近はちょっと不安定で、二ヶ月に一回だった診察が二週間に一回になったり。
先日の診察で泣いてしまって、その次の時に先生に「入院も考えてるけどどうする?」と言われてしまったり。
不安定になっている原因は、色々あるけれど、大体はわかってて。
でも今はそれをなんともできずにいます。
詳しい理由は後ほど。
「死にたい」と、
思わない日のほうが少ない。
「リスカしたい」と
思うときも多い。
いつになったら、うつ病を倒せる日が来るのか。
レベルも経験値も低い私は、ラスボスにはまだたどり着けないでいます。